【背景】
某地方エリアの地区公民館の提案。世代・用途にヒエラルキーのない学びの場である「多世代ラーニングセンター」を構想しました。
現状の公民館の役割や資料館を未来に引き継ぐだけでなく、次世代の変化に対応する柔軟性に富んだこの建築は、自由な活動や時代のニーズに合わせて、利用者一人一人が「育てる」ことができる余白を持たせるという計画を立てました。人々を守る大屋根の下で自らも学び、育てられた人々が、公民館と共に地域の新しい風景をつくり次の世代へと伝えていくことを目指した提案。
【こだわりポイント】
シンプルなグリッド架構のため、ワークショップを通じ、目指す使い方を地域の方で育むことができる。
図書室と調理室の間を室内化することで、お年寄りが子供を見守るブック茶屋へ整備。
都市からの関係人口の増加に伴い、平屋建から部分的に2階への拡張や研修施設への用途変更などフレキシブルに対応出来る空間提案。
【物件概要】
主 用 途 :公民館
所 在 地 :岩手県
建築面積 :849.21 ㎡
延床面積 :503.48 ㎡
階 数:平屋建
構 造:木造
【プロジェクトメンバー】
意匠設計:NoMaDoS / 意匠設計部
設備設計:NoMaDoS / 高橋良輔